【民主議員総会詳報】

産経新聞 1月12日(水)15時6分配信


 会場の東京・永田町の憲政記念館には、午後1時50分ごろから続々と議員が来場。会場の正面には民主党両院議員総会の横断幕。互いに新年のあいさつをする議員の姿も。報道席が十分に設けられておらず、着席できなかった報道陣や議員秘書で通路はあふれる。午後2時過ぎ、菅直人首相が入場、会場からパラパラと拍手が起こる。菅は壇上でにこやかに頭をかく。

 中野寛成両院議員総会長「皆さんあけましておめでとうございます。明日、大会を控えまして恒例の両院議員総会をただいまから開きます。本日の両院議員総会は、党大会を前にして、議案につき執行部より聴取し、議員の皆さんのご意見を伺うために行います。円滑な運営のためご協力をお願いします。本日は報道機関を通じてフルオープンとなっておりますので、あらかじめご了承いただきたい。すでに党所属国会議員の過半数が受け付けしているので、総会が成立していることをここに宣言します。本日は菅代表からまずごあいさつをいただき、その後、岡田幹事長にご報告をいただきます。まずは菅代表からごあいさつをいただきます」

 菅首相「新年あけまして、初めての方もおられます。皆さんあけましておめでとうございます。一昨年の9月に政権交代があって1年半、また昨年の6月に鳩山(由紀夫)総理の後を受けて私が総理に就任して7カ月が経過した」

 (この頃、小沢一郎元代表が会場に入ってくる。先導した岡島一正衆院議員は、「(通路を)あけてくださーい」。小沢氏は「いい、いい」と笑みを浮かべ、着席すると目をつぶったまま首相の話を聞き入った)

 「振り返る中で私は先に来日されたモンゴル大統領が国会でされたあいさつを思い出しております。あのチンギス・ハーンが馬の上で政権を握るまではうまくいった。しかし馬から下りてからが大変だった。かのチンギス・ハーンもそういう形で語ったということだ。私自身にとってもあるいは全力で支えていただいている皆さんも同じ思いをされているかもしれない。しかし私は7カ月間を振り返ってもやるべきことはやってきたと確信している」

 「例えば今日の株価も1万円を少し超えている。二番底の懸念は何とか払拭(ふつしよく)されている。民主党を中心とした政権がやってきた1年半、あるいは7カ月の方向は大きくみて間違っていなかったと国民に言える。例えば来年度の予算、雇用と成長を中心に12月に予算案をくみ上げることができた。いよいよこれを成立させて実行することにとって雇用や成長を前進させることができると思っている。例えばEPA(経済連携協定)、インドやペルーとまとまり、韓国とも話し合いがはじまり、例えばベトナムではわが国を戦略パートナーと位置づけた。日米関係も安定している。もちろん尖閣や北方領土などロシアや中国と課題も多いが、世界的視野でみればわが国は多くの国から期待され責任は大きいものがある」

 「1月4日に記者会見をし、国の理念について3つを申し上げた。一つは平成の開国、もう一つは最小不幸社会の実現、一つは不条理の克服。明治維新は、下級武士が武士階級をなくするというのが明治の開国だった。1945年は内側からというよりは外からやってきたアメリカがやってきた。結果としては経済成長したが、自分たちで開国したのかといえば残念ながら内側ではなく外側からの開国だった。そして今日、多くの新興国のリーダーと会うと、自分たちは日本を目標にしてきたんだ、自分たちもそれになれないはずはないと頑張ってきたと口々に言われる。一方で目標とされたわが国の中で、若い人が海外留学に出る人が少なくなっているとか非常に内向きな国になりかけている」

 「今やれるかやれないかは、新興国がどんどん出ている世界史的な分水嶺(ぶんすいれい)に立った中で日本人が自らの手で新たに世界の責任を持つ一国として、新興国の兄貴分として助け、同時にそういう国の成長をわが国の成長につなげていく。これが第三の開国、平成の開国が成功するかの分かれ目だと思う」

 「この間、マスコミ報道があってややもすれば民主党はうまくいってないとか、国際的にもうまくいっていないと一方的に言われている。この責任は私にある。国際会議に追われて何とか一日の課題をやっていくためにも、精いっぱいの状況が続いたが、臨時国会終了後はカンフルブログをスタートし、学識者やメディアの関係者と会い、自分の考えを伝える努力をしてきた。多少は国民に伝えることができはじめたのかな、という気がしている」

 「私はぜひ皆さんに一つのことを申し上げたい。それは、自信を持とうじゃありませんか。私たちが1年半前に成し遂げた政権交代は一時的なことで崩れるものではない。チンギス・ハーンもすぐいい統治ができたわけではない。あそこから日本の第三の開国がはじまって、元気になってきた、そのきっかけは2009年の政権交代であったといわれる、そこまで頑張り切れるということを確信しながら、自信を持って進もうではありませんか、一緒に頑張りましょう」

 中野会長「続いて、岡田幹事長から」

 岡田克也幹事長「あけましておめでとうございます。明日の定期大会に提案させていただく大会議案について、今後の通常国会運営についても意見をいただければと思う」

 「まずお願いだ。2月6日に愛知県知事選と名古屋市長選がある。愛知県知事選は御園(慎一郎)さん、名古屋市長選は先日まで同僚だった石田(芳弘)さんが推薦候補だ。大変厳しい戦いだが、党として全力を挙げて支援を行っている。愛知県連の皆さんにも日々戦いをしていただいている。皆さんも2月6日に向けて、すべての皆さんが少なくとも一日は愛知県入りするようお願いする。選対からも皆さんの問い合わせがあれば、申しあげたい。愛知県に行っていただければありがたい」

 「2月6日の先にあるのが統一地方選だ。現時点で非常に厳しい見通しだが、しっかりと実績を出して党内基盤を固めなければならない。全力を挙げて戦いたい」

 「大会議案だが、今年度の活動方針案、党の決算、予算は昨年にお届けした。17時から全国幹事長会議もある。いま、意見が出ると正直困ってしまうが、お読みいただいて。何か質問があれば答えたい」

 「今、代表、総理の話があった。今年こそは政権交代してよかったと思っていただくだけの実績を出さないといけない。通常国会が目前だが、来るべき通常国会では国民生活に深くかかわる予算の年度内成立に全力を挙げなければならない。強力な政府を作り、国会に臨む」

 「私から4点、幹事長の立場で申しあげたい。前国会の反省に立つわけだが、熟議の国会を実現するために、与野党で協議しなければならない。たとえば、両院協議会のあり方と、問責決議の位置づけについて、どちらも与党野党になりうるという前提で、われわれも、野党の時には厳しく追及したこともあるが、国会がしっかりと国民の目からみても議論が行われ、決まっていくために知恵を出し合わないといけない。近々、具体的な提案を野党にもしたい」

 「2番目は政治とカネの問題について、信頼回復へ取り組まなければならない。企業団体献金の3年後めどの廃止は既に決めており、法案の作成中だ。さまざまな政治改革にしっかり取り組みたい」

 「3番目は政権政党にふさわしい機構が求められている。そのなかには、党の規約、野党が前提にしたものだ。規約改正とか綱領の作成について、大会後にスタートさせ、夏頃をメドに結論を出したい」

 「最後にマニフェスト(政権公約))がある。マニフェストに基づいて政府で政策を立案して予算計上した。しかし、4年間の衆院任期のほぼ折り返し地点になった。検証する作業が必要だ。そういった組織を作り、マニフェストの検証作業をじっくりと行っていきたい。そういったことを、党レベルで行うことだと説明した」

 「いずれにしても、今年、まさしく正念場の大事な1年。民主党だけではなく日本にとって大事な1年だ。よりよき政治を目指して頑張りたい」

 中野会長「ここで質問や意見を受け付ける」

 (小沢氏支持の議員から発言が相次ぐ。1人目は、1回生の小野塚勝俊衆院議員)

 小野塚氏「幹事長からも熟議の国会という話があった。自信をもってと首相は言ったが、自信を持って臨むためにも国会開会を一日も早く出していただければ」

 横粂勝仁衆院議員(1回)「日本国のリーダーである菅総理に申しあげる。総理、しっかりしてください。日本は大変な危機にある。長引く円高デフレ。少子高齢化。そんななかで、国民が何を求めているか。菅総理が一国のリーダーとして日本をどう引っ張るか。これに尽きる。民主党の内紛を国民は求めていない」

 (横粂氏の発言がたどたどしく、場内から苦笑や「早くやめろ」などの野次が続出した)

 「今の民主党に必要なのは、一つ一つ政策を実現していくこと。日本に何が必要か。長くなって恐縮だが、政権交代の意義を考えていただきたい。国家国民のためだ。今一度気づいていただき、1年生議員に心配されることなく、引っ張っていただくことを期待申しあげたい」

 梶原康弘衆院議員(2回)「開国、開国というが、認識が違うのではないか。鎖国の当時と高度成長。日本が何をやるか。これまでの高度成長は望むべくもない。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で国のかたちが変わる。農業の問題がある。強い農業さえ作れば何とかなると。アメリカが求めるのは撤廃だと。私は日本が力をつけるためには、郵貯、簡保、金融資産をいかに出すか。郵政改革でも明らかだ。医療の問題、地方の問題。何ら説明も情報もないなかで進めていくのは考え直さないと。開国の真の意味をしっかり議論していただきたい」

 田城郁参院議員(1回)「支援団体(JR総連)で言われていることを報告したい。民主党に求められているのは安心感、安定感だが、今の民主党は不安で不安定だ。政策が立派でも実現する力があるとは思えない。それが逆風になっている。昨日、栃木県連の幹事会があった。31名から思いを聞いた。30名は異口同音に『統一選は勝てる気がしない。内紛はやめよう』と。『首相の念頭の話はあそこまで踏み込むと思わなかった。あそこまで仲間をないがしろにする党なのかと。勝てる気がしない』というものだった。ある県議は『代表戦に菅さんに入れて勝利した。ノーサイドと言ったが、そうなっているか。一体感をアピールすべき』だと発言した」

 「国民生活第一で、国民主導の政治に突き進む姿を見せることだ。熟慮の国会なら熟慮の党内議論、人事をお願いする」

 (「そうだ」との声が上がった)

 京野公子衆院議員(1回)「1つ質問だ。なぜ、総選挙の時に対立したたちあがれ日本に連立の申し出をしたのか。ねじれ国会を乗り切るのは厳しいが、横綱相撲を取ってほしい。なぜ連立を結ぼうとしたのか。どこに視点があったのか。お答えいただきたい」

 斎藤恭紀衆院議員(1回)「年末年始、地元を回ると、一生懸命応援してくれた人のポスターが外れている。著しく国民の信頼が失われている。肌で感じている。なぜか。マニフェストを掲げて戦った。可処分所得を増やすと。しかしどうか。トリプルダウンで、TPPもやると言っている。小泉構造改革路線とあまり変わらない」

 (「そうだ」とのかけ声が相次ぐ)

 「マニフェストの全面見直し、消費税の増税は国民をバカにした話だ。事業仕分けも、うわべしかやっていない。徹底的に仕分けをやってから、税の体系を変えるべきだ。国民の信頼を取り戻すために、設計図に沿って政策を打ち出すことしか国民の信頼は得られない。マニフェストの全面見直しをするなら国民に信を問うべきだ。どうか」

 (一部議員が拍手)

 広野允士参院議員(2回)「今のご意見と私、本当に似通っているのですが、やはり岡田幹事長がおっしゃっていますが、折り返し地点だと。マニフェスト2009と2010の検証をすると。そういうものをスタートさせるとおっしゃったが、昨年の参院選、なぜ負けたか」

 「その後、代表選があった。代表選の結果というのは民意ではない。参院選は民意を反映している。政権交代も民意。それを考えながら運営しないといけない。今までの努力をあきらめて(というのではなく)、もっとやるべきことは、原点に返ってやるべきことはある。特殊法人や独立法人にもメスが入っていない。しかるうちにやるならいいが、政権交代させていただき、最後までやって無理なら消費税はあるかもしれませんが、唐突にやっている」

 「冒頭にありました。3月末には赤字特例公債の法案が参院でどうなるのかということが大事な局面になります。どう乗り越えようとしているのか見えません。なぜ国会を開かないのか。躊躇(ちゅうちょ)しているのか」

 「今年最大の政治案件は統一地方選です。勝たないと基盤ができない。地方切り捨てと野党から言われています。農業の問題、地方交付税をもっと自由に使えるように、もっともっと地方主権をやっていく姿勢が見えないんですよ。もっと(首相の)年頭の記者会見でも、地方を大事にする、だから任せてくれ、とならないと」

 「政権運営を原点に返った形でやらないと、われわれは必ず負け、国民に不幸をもたらす。最小不幸とか言いますが、地方をちゃんとやらないと負けるんじゃないでしょうか。言葉が過ぎたかもしれませんが、真意を受け止めてやっていただきたいと思います」

 川口浩衆院議員(1回)「今の質問に関連いたしまして、茨城県議選を戦って参りました。24人の候補者を擁立して、当選したのは6人でした。お手持ちの資料の議案の5ページ、さらには9ページ、ごらんいただきたいと思います。本当に統一地方選で勢力を拡大して政権与党の足場を強固にしたいと思うのなら、県議選の後1カ月、いろいろな意見を聞いたのは、なんで政権与党の中が一枚岩ではないんだと。菅総理は412人内閣とおっしゃいました。国民はそう感じていない。ここが問題だと思います」

 「9ページは結果が書いてあるが、なぜ参院選に負けたかの総括が書いてありません。けじめを国民に分かるように説明していただきたい。昨日、私が耳にした声、同じ人間でぐるぐるたらい回しにしたら変わるわけがない。与党としての責任で挙党態勢にとりくんでいただきたい」

 舟山康江参院議員(1回)「私たちが政権交代を実現できた原点は、『国民生活が第一。』ということ、自民党が長く続けた新自由主義経済からの決別が原動力だったと思う。しかし、どうも新自由主義的な政策に戻っているのではないか。そんな懸念がいろいろなところで見られる。国民生活第一、新自由主義からの決別という文言が議案書に書いていない」

 「政治主導を掲げて私たちはやってきたが、唐突に物事を決めることとはまったく違う。消費税の発言。TPP参加を検討するということ、諫早もそうですが、唐突感のある発言が多いのではないか。事前の議論、広い議論で物事を進めてもらいたい」

 姫井由美子参院議員(1回)「党運営に私たちの意見を参画させてほしい。連立の相手も昨日は社民、今はたちあがれ、誰にも説明できません。私の選挙区にはトラという人(片山虎之助たちあがれ日本参院幹事長)がいて、私は何をやっているんだと言われている。総理は向こうからついてくるぐらいがんばってやってもらいたい」

 「地域主権、地方が主役と訴えてきた。まずは地元から言われているのは、内部紛争、小沢問題より約束を守る民主党に期待しているといわれているので、よろしくお願いします」

 橋本清仁衆院議員(2回)「岡田幹事長にお願いしたいことがあります。大臣を何の取引もなく辞めさせるのはやめていただきたい。大臣を守るために野党と筆頭理事と、電話に出てもらえない、部屋にもいない中で苦労して、筆頭間、理事懇談会、理事会とやっている。古い政治をやらないというだけで、われわれの苦労を認識しない国会運営を改めてもらいたい」

 「閉会中、地方選挙の最中に、幹事長自らが政局を生む発言をやめてもらいたい」

 「企業団体献金で署名活動した。岡田幹事長に名誉挽回(ばんかい)のチャンスをというつもりで、マスコミの方々からの質問にも、岡田幹事長がしっかり答えていただきます、とあえて控えました。その時に署名活動は嫌いだと。与党の幹事長なのですから、しっかりメッセージを発していただきたい。それだけです。お願いします」

 (小沢氏支持議員の発言が相次ぐ中、小沢氏は目をつぶったまま)

 中野会長「答弁を求めます。幹事長お願いします。…では政調会長から」

 玄葉光一郎政調会長「政策の部分については私から端的に申し上げたい。斎藤さんから個人の増税という話でありました。一言で申し上げれば、格差是正はしました。資産家、高額所得者。PRしていただきたいのはNPO税制、3000人が100人集めれば寄付の優遇を受けられるようにした。画期的だと思います。共生について何かやっているかということなので、このことは画期的だと思います」

 「地方を大事にしているのかという話がありました。統一選のこともあります。地方重視は予算の1つのポイントで、地方交付税を増やし、一括交付金もしました。一括交付金創設でひも付きを外すので、半分に減額しろという議論も内閣にあったが、総額を維持したことはご理解いただきたい」

 (発言した広野氏が席から「もっと徹底的にやれと言っているんだよ」と野次)

 「マニフェストですけれども、丁寧で、透明性の高い党内論議が必要だと思う、財源もマニフェストだ。特別会計などやらなければいけない。16.8兆円の財源を捻出すると私たちは言った。これからどれぐらい深掘りできるかを含め総点検するのは、政権政党としてあるべき姿だと思う」

 「新自由主義、ということではないと思います。これだけ人口減少社会で財政をどう維持するか。どれぐらい成長させるかの見合いです。総理がアジアのエネルギーを取り込むんだと。同時に、その時に注意しないといけないのは、まさに戦略的に開国しないといけないんじゃないかと。質の高い二国間協議を進めるのが大事だ。TPPはまさにこれから最終的な決断をしていくということです」

 岡田幹事長「早く国会を開くべきだという意見は、その通りだと思います。10日前には知らせるならば22日から月内の時点で開くということだ。できるだけ早く開催したいと思います。横粂さんの質問は総理からお答えいただいた方がよい」

 「田城さんの質問だが、内争とか中で争っているつもりは私はまったくありません」

 (議員席からのやじで、発言がしばらく中断)

 「大事なことは、疑惑を持たれたら国会で説明した方がいいということで、それは役員会の決定にしたがってやっている。中でもめているという話ではない。小沢先生の話かと思うが、小沢先生からも政倫審に出るという話をいただいているので、出ればそれで終わる」

 「たちあがれとの話だが、どの党でも状況によっては協力を求めなければならない。案件によってはどの党にも協力をしてもらう必要がある」

 森裕子参院議員(2回)「共産党と連立するんですか?」

 岡田氏「それ以上のことは私は、たちあがれの皆さんの立場もあるので、なんでもかんでも明らかにすればいいというものではない。幹事長の責任でやっている。茨城県議選の話もあったが、一枚岩というのは、代表選でどちらを応援したかではない。お互い足の引っ張り合いをしているような印象を持たれたらそれだけで国民の失望を招く」

 「橋本さんからも議論をいただいた。柳田(稔前法相)大臣のことを言われたと思うが、いずれにしても大臣が辞められるにあたってどう対応するかは役員会で議論してきたことだ。企業献金は3年後に全廃するということでこの国会で法案を出すことにしている」

 石森久嗣衆院議員(1回)「35万人の党員サポーター、2300人を超える地方議員。彼らが統一地方選挙を迎える、彼らにどうやって勝っていただだくのか、その戦略を示すべきだ。彼らは必死に戦おうとしているが、民主党を前に出すと応援してもらえない、自分党で戦うしかない。統一地方選挙どういう戦略で戦うのか。総理、幹事長に示してもらいたい」

 浜本宏衆院議員(1回)「昨年、1年5カ月の成果をまとめていただきました。これをわれわれは理解する必要がある。新人を含め、われわれが党の伝道師のような役割を果たすわけだが、府県連が活用するようにということだが、本部としても、ある程度の活動資金を出してでも、これを今度の地方議員の公認候補者に全員受けていただく、学習をしていただく。公立高校の授業料の無償化その他もろもろあるわけですから、やったことへの理解を深めることを本部の方でも徹底していただきたい」

 徳永エリ参院議員(1回)「総理にお願いです。地方を大事にしていないというのは、政策や戦略だけではない。地方議員の思いが分かっているか。私たちは本当に厳しかったです。目の前でリーフを破られる。この正月も、統一地方選に出る地方議員の方が前に出た。私たちのせいで負けることがあったら、どうやって償っていったらいいのか。地域主権は民主党の一丁目一番地だった。何としても勝ってもらいたい。恩を返したい」

 「全力で勝ち抜くために、執行部がどうするのか、しっかり伝えていただきたい。党として果たして本気で戦ってくれたのか、あたたかさを感じなかった。間違いなく敗因は、尖閣諸島の問題やTPP、消費税の問題。あまりにも持ち出し方が唐突すぎます。消費税の問題しっかり説明していただきたい」

 大久保潔重参院議員(1回)「昨年暮れに大変いただけないプレゼントを総理からいただいた。諫早湾干拓の開門問題。これは国が直轄事業を半世紀にわたってやってきた。上告しなかったのは間違っている。民主党長崎県連も、当事者の声も無視をしての判断だった。これが本当に政治主導かということを考え直してほしい。本当に民主党政権は大丈夫かと言われる」

 「2点目は、この問題は結果的には判決が確定した。仮に開門された場合に、一番大事なのは防災です。私は諫早で生まれ育っているわけですから、大丈夫でないと申し上げた。総理が判断されたそのときに責任が取れるのか、これもトップリーダーの責任だと思います。心配いらないというメッセージを出してもらいたい。県連も山田正彦前農水相をトップに対策本部をつくった。今後は無視しないでほしい」

 米長晴信参院議員(1回)「幹事長の、党はばらばらでない、という認識は改めてもらいたい。地元で、内ゲバはやめろと言われる。参考までに私のところに政治とカネの問題なんとかしろという人は一人もいなかった。敵は誰かと思っているのか。小沢一郎元代表を敵だと思っているのか、味方と思っているのか。敵から味方を守るのが挙党一致の姿だ」

 柚木道義衆院議員(2回)「統一地方選を戦うためには、一人一人が首相になり代わって説明していく必要がある。いろんなところでいろんな集会をやって、それぞれの政策に専門性がある、以前であればNC(ネクスト・キャビネット)の方に来ていただいていた。そうした人を派遣していただける態勢をつくってもらいたい」

 「マスコミ対策をインターネットなどで発信してもらいたいが、全国に出向いて意見交換をやっていただくとか、現場であぐら座をやっているのでも国民はごらんいただきたいと思う」

 森裕子氏「いくつか新たな質問が思い浮かびました。先ほど質問者は連立の話を聞いた。共産党と連立するんですか。連立についてどなたがどういう見通しをして判断したのか、経緯を説明してほしい。参院予算委員会筆頭理事として、これからの国会が心配だ、本来野党ときっちり協力体制をつくるべきであると、岡田幹事長が55年体制はやらないと宣言した。それは結構だが、代わりにどのような協力関係を得る努力があるのか。それがないところで、せっかくまとまったところで幹事長の一言でそれがぶち壊すことも一つや二つではなかった。野党とどのような協力関係を築くのか、根回しを終わっていると思うので、その辺の方針を示してもらいたい。幹事長から明日示すということで示されてないが、国会改革についてぜひここで示して皆さんの意見を聞きたい」

 「野党の皆さんが、何を言っているんだ民主党は、問責決議を出した民主党を無視するのかと言われるに違いない。聞いているような内容の提案するならやめてもらいたい」

 「最後に申し上げたい。先ほど小沢元代表について、政倫審出席が一つの区切りになる、国会の最大の障害と言われていたが、問責を受けた閣僚はどうするのか。そのことについて何の方針も示されない。何を根拠に自信をもってやるのか」

 (相次ぐ小沢氏支持議員の発言に菅首相、岡田幹事長の表情はいよいよ厳しくなる。小沢氏は目を閉じたまま)

 (発言は引き続き、小沢氏支持議員から。瑞慶覧長敏衆院議員=1回=は、米軍普天間飛行場移転をめぐる迷走をただした)

 瑞慶覧氏「不条理といえば、首相は琉球処分の本も読んだときく。不条理がたくさん詰まっていると思う。明日の党大会では、不条理をただすのはどういうことか具体的に挙げてほしい。普天間は沖縄だけにとどまらず、民主党に期待がかかった。党大会で述べてほしい」

 (鳩山グループ川内博史衆院議員=5回=も立ち上がって発言。やはり小沢氏支持)

 川内氏「党執行部や閣僚の日々の精励に敬意を表したい。旧政権で考えられない改革がなされているのも事実だ。地元では説明している。国民の見方というか視線は非常に厳しい。現実のことだ。地方選の結果にも表れている。4月の統一選を考えれば、挙党態勢をしっかり組んで、予算、法律案を通す態勢を作らないとならない」

 「岡田幹事長は、挙党態勢は菅代表を支えることだとおっしゃった。確かにそうだ。しかし、執行部、代表や幹事長は支えてもらえるような配慮、方法をしっかりと考えないとならないのも事実だ。先程、『内紛でない』とおっしゃったが、『世間ではそう言われているのだ』と肝に銘じてあたらなければならない」

 「挙党態勢を構築するにあたって、唯一の旗とすべきは09マニフェストだ。マニフェストを掲げて戦い、検証するでは私は困る。マニフェストは何が何でも実現するのだ。活動方針にも『着実に実現をはかる』とある。民主党は何を信用すればいいのか分からない。国民との約束を守る上で、内閣改造の代表の言及がない。どんな方針でどんな挙党態勢をつくることが今年の年頭にあたっての考えか。具体的に話をいただきたい。両院総会承認マターだと頭に入れて答弁をいただきたい」

 (中野会長が岡田氏に発言を求める)

 岡田氏「先程、両院総会を、統一選に向かって国民の期待が政権交代してよかったというだけのスタートにしたいと。改めて申しあげたい。どうしたら統一選に勝てるのか。いろんな意見がある。大事なことは、政権交代して民主党政権ができた。みんなで選んだ菅首相だ。みんなが一つになってまとまっている姿を見せる。一丸となって頑張っているという姿を感じないと」

 (小沢氏支持の議員らからヤジが相次ぐも、岡田氏は発言を続けた)

 「自由な議論はいい。だから、今している。会場の中でだまっておられる方に同じ思いの方もいると思う」

 (今度は非小沢系議員から拍手。しかし、すかさず小沢氏支持議員から「こういうのが内紛だ」とやじ)

 「みんなで力を集めた政権交代。国民が期待している。一人一人が自覚を持たなければならない。その上でいくつか申しあげたい」

 「米長さんは『国民は政治とカネは気にしてない』と言ったが、メディアが報じているアンケート調査の結果はふまえて、やっていく必要がある。森さんから話があった。『たちあがれ日本との連立は私の責任だ』と説明したつもりだ。国会改革について意見をいただいたが、問責のあり方とか両院協議会のあり方について、京の役員会で議論して意思統一した。役員会メンバーで共通認識を持って進めている」

 (森氏が「ハッキリ説明して」とやじ)

 「明日、(国会改革案を)持ち出すことを考えてない。役員会で議論したうえで、タイミングをみて提案したい。具体的なことは役員会、参院議員会長をはじめお互いに相談をしながら進めている。ある程度任せてもらいたい。とにかく、国会も始まる。国民も両院総会をみている。党はいろんな議論があっていいが、最終的に菅総理のもとでまとまって国会を議論していく。党を運営するのがどれだけ国民が納得するか。それに多くのことがかかっている。幹事長として非力ながらやってきた。今後、人事がどうなるかわからないが、党が一つにまとまって発揮できるように考えたい」

 (大きな拍手と「答弁漏れだ」とのやじが入り乱れる。続いて、菅首相が締めの答弁で登壇。ただ、冒頭のような覇気はない)

 首相「大変多くの議論をいただいた。最初は横粂)さんから激励と叱咤(しった)が入った。しっかり受け止めて頑張りたい。私のなかで印象深く聞いたのについて考え方を申しあげたい。舟山さんが『新自由主義的政策になっている』と言った。私は長々と政策の議論はしないが、特に経済について『第一、第二、第三の道』と申しあげて、小泉・竹中時代はデフレ経済で促進するとか、リストラしていくことが企業を立て直すことになる。格差が拡大し、マクロ経済もうまくいかなかった。それに対し、雇用を中心に、政調と同時に、そういう形ではない第3の道をとるべきと一貫して言ってきている。少なくとも小泉・竹中時代のように、リストラで経済を立て直す、株主が会社を持っているという考えとは全く違う路線を民主党は持っていると思って聞いた」

 「多くの方から、浜本さん、柚木さんからも、民主党がやっていることは、お互い当然知っているが、いいことは沢山あるが、必ずしも十分に私たち自身を含めて伝えることができていない。そのためのツールが不足している。強く強く反省している」

 「冒頭、若干言い訳めいたが、国会質疑に忙殺されて、国会で質問に答えるなかで、必ずしも言いたいことを聞いてくれない。私が経済成長、社会保障、財政再建、地方分権、国民が参加する外交といった5つの政策を臨時国会で申しあげ、『これ以上先送りできないので議論しよう』と申しあげたが、残念ながらそうした議論は本会議でもされないままに国会が推移した。もっともっと、これからは国会質疑も重要だが、質疑を通して、そういう場で不足であれば、もっと直接的に国民に伝える努力をしなければならないと考える」

 「徳永さんから、仲間の地方議員の苦しさについて話があった。私も自分の選挙を13回やって、地方議員も超えた回数やって、私たちの責任で大変厳しい選挙戦が続いていることについて、私なりに苦しい思いを持っているのは当然だ。どうはね返していくか。やっていることがまずいか。やっているけど、伝え切れていないのか。両面で考えなければならない」

 「たとえば、待機児童ゼロ作戦をつくった。大都市部に大きな課題があるかもしれない。200億円を予算に積んでいる。一括交付金の話も出たが、28億円しか補助金を一括交付金に変えるものを出してこない。名前を出せとたたいたら、5000億円余りの一括交付金が出た。上田(清司埼玉県)知事や大阪府知事はわが党と微妙だが、『画期的』と評価している。課題についてしっかりと伝えていくことが、地道なようで、これ以外の形でのやり方は他もあるかもしれないが、もっとも重要な課題ではないか」

 「瑞慶覧さんからは沖縄の課題について『明日にも』と。先だって、記者会見で琉球新報から不条理に普天間も入るかと聞かれた。沖縄の基地があまり減少しなかったのは不条理と私も受け止めていると申しあげた。そういう認識を持ちながら、いかに基地負担を軽減するのか。しっかり考えなければ」

 「最後に挙党態勢。政治とカネもいろんな意見が出た。少なくとも私に対して予算委では、野党から何度となく激しく見解をただされた。小沢元代表の件は、小沢先生ご本人が説明されるから、そういうことだと国会答弁でも何度となく答弁した。岡田幹事長が中心になって手はずをすすめ、小沢元代表自ら、『政倫審に出る』と言っておられる。そのことで、一つの形が動いていけるのではないか。この問題は政策議論と違う」

 「消費税、TPPはどうか。大いに議論すればいい。政治とカネの一般議論ならできるが、特定の政治家のカネについて、私以外のことは答えようがない。問題は本人が答えるしかない。そのなかで、国民の皆さんが理解すれば、越えていくことができると考える」

 「挙党態勢の言葉、ノーサイドはその通り申しあげた。代表に再度選んでいただいたときも、その姿勢で進めると申しあげて、多くが党の役職についていただいて、412人内閣の方向で代表に選んでいただいたときに、申し出てお引き受けいただいたみなさんには、ほぼ全員に何らかのことをお願いした」

 「挙党態勢は代表に選んでいただいたから独裁的にやっていもよい権限をいただいたとは思ってない。ただ、何とか負けた後に、代表代行を務めたり、私なりに党の代表を支えて頑張ってきたつもりだ。やはり、2年おきというルールのなかで党の代表を決める。9月の代表選は党員サポーター、国会議員が賛同しての本格的な代表選だ。そのなかで選んだそのなかで、私が少なくとも代表選で『クリーンでオープンな政治を目指したい』と。私はその認識のもとで進める。そういった意味で挙党態勢の意味内容について、私は最も挙党態勢を望み、最も願っている一人であると自信を持って私の答弁に代えさせていただく」

 (大きな拍手の中、中野会長が総会の閉会を宣言)

=(完)










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