薬害肝炎訴訟原告の福田衣里子氏の総選挙立候補について


福田衣里子さんが総選挙の立候補される事は自由ですが、どこかの政党…それも原告が提訴していた企業から献金を受けていた民主党から立候補するというのはやはりいかがなものでしょうかね・・・  

薬害肝炎などの訴訟は、最終的には国との和解を目指すものであって、決して党による対決型の形態を重視するものではなく、逆のそれをしてしまうとまとまる話もまとまらなくなってしまい、結果的に原告団やその患者たちへの不利益という事になってしまう恐れもあります。


「フィブリノゲン」問題             

国によるすべてのC型肝炎患者の救済を 

フィブリノゲンによる薬害肝炎で国を提訴

     C型肝炎患者16人が9億円の賠償を国と製薬3社に!

 国や製薬会社が血液製剤の安全確保を怠ったためC型肝炎ウイルスに感染したとして、汚染された血液製剤の投与を受けた東北から九州までの感染者16人が10月21日、国と三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字、大阪市)、日本製薬(東京)、三菱ウェルファーマの子会社ベネシス(大阪市)の3社に計9億2百万円の損害賠償を求める訴えを東京、大阪の地方裁判所に起こしました。

 訴状では「感染の危険などは早期に認識できた」として、被害拡大を防げなかった国などの無策を厳しく追及しています。今後、福岡や仙台でも提訴が予定されており、薬害エイズ、クロイツフェルト・ヤコブ病に続き、行政と製薬会社の責任を裁判の場で問うことになりました。

 原告となった16人のうち12人は1984〜88年に出産や手術の際の止血剤として旧ミドリ十字の「フィブリノゲン」を、4人は80〜85年に旧ミドリ十字や日本製薬の第\因子製剤を投与されました。10人は慢性肝炎や肝臓がん患者です。

 フィブリノゲンは1964年、第\因子製剤は1972年以降に輸入や製造が承認されており、「承認時に既に製剤の危険性を予見できた。その後の研究で、肝炎がより重い肝臓がんなどに進行することは一層明らかになっていった」と指摘。「血液が固まりにくい先天性の病気以外は代替治療法があったのに、国は使用を規制する権限を行使せず、製薬会社も医師への適切な情報提供を怠った」など、訴状では国と製薬会社の責任を明確にしています。
 米国では1977年にフィブリノゲンと同種製剤の製造承認が取り消されたが、旧厚生省は87年に青森県で集団感染が発覚するまで対応しませんでした。厚生労働省は情報収集の不備は認めていますが「肝炎発症例は少なく、治療の有効性の方が高く評価されていた」と行政責任を否定しています。
 三菱ウエルファーマが厚労省に提出した資料によれば、フィブリノゲンは80年以降だけでも7000余医療機関に納入され、約29万人に投与されたとしています。


http://members.at.infoseek.co.jp/sin594/02x21rep.htm


民主党のサイトではこのように立候補について報じられております・・・

小沢代表、長崎2区公認予定候補・福田衣里子さんと揃って会見
  2008/09/18
 

 小沢一郎代表は18日、長崎県長崎市内で記者会見を開き、次期衆議院議員選挙長崎県第2区の公認予定候補として、薬害肝炎訴訟の原告団の一人である福田衣里子さんを擁立することを決定したと発表した。会見には福田さんも同席し、強い決意を表明した。

 冒頭に高木義明長崎県連代表より、「今の政治の大きな流れは、一度政権は変えなくてはというものであり、その期待を受けて長崎県全選挙区で候補を擁立する方針を立ててきた。福田さんはすばらしい信念を持っている。候補になってほしいと思い、働きかけてきた」と、今までの経緯を説明した。

 小沢代表ははじめに、「長崎県連の努力で、私たちの要請にこたえて頂いた福田さんの決断に心から感謝と、敬意を表する」と、謝意の言葉を述べた。

 続いて、「日本の政界に必要な人材は、国民の生活を、国民のために、一国民としての初心を忘れず、一生懸命政治に取り組む人材こそ今の政界に必要だ」と、政治家として求められる姿勢に関して見解を披露した。

 さらに今日の行政について触れ、「薬害の問題は国民の命、生活を一顧だにしないやり方で、多くの国民の命が奪われた。これは厚生行政だけではなく、長い権力の中で自民党と結託し、自らの保身と利権を守ることに汲々としている今日の行政のなせる結果」と厳しい口調で指摘し、政権交代の無い長期政権は権力の腐敗だけではなく、直接国民の命を脅かすとも批判し、現在の行政を根本から変えなくてはならない、官僚機構も中で働く人材も変えていくとの方針を示した。

 小沢代表は、「福田さんはご自分の体験と運動の中で、厚労省のありのままをよく見てきた。いろんな行政分野の中で、厚労省は多くの予算を持っている。薬事・年金・医療など、もっとも国民生活に密接な仕事をしている官庁だ」として上で、「ここ(厚労省)を立て直すために、福田さんに先頭に立って頑張ってほしい」と、大きな期待を寄せていることを表明した。

 続いて福田さんが思いを表明した。福田さんは、「薬害肝炎の問題にかかわって、ようやく救済法が成立したが、いまだ救われない方がたくさんいる。各地で患者や医療機関の皆さんと話しをし、証拠がないと国は何もしてくれないという声を聞いてきた。政治は何もしてくれず、私自身歯がゆい思いをしてきた」と語り、薬害肝炎問題に限らず、救える命を救えない社会に日本は陥っていることを痛感してきたと述べた。

 その上で、「しかし、最終的に、多くの命を奪うのも政治だが、多くの命を救うのも政治だということを痛感し、命を救う手伝いができるチャンスがあるのなら、やらなくてはならないと思った。皆さんに繋いでいただいた未来と命で多くの命を繋いでいけるような生き方ができたらと思い決心した」と強い決意表明があった。
  
 会見には、山田正彦衆議院議員(ネクスト厚生労働大臣)、大久保潔重参議院議員も同席した。 
 
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14081


ご本人はご自身のブログに、出馬に対しての心境をこのように記されました・・・
 頑張らせてください。 
 2008年09月19日
 

救済法成立後、全国各地で「薬害なのに証拠が無い。肝硬変、肝癌にまで至ってしまい、時間との闘いなのに、国は何もしてくれない。悔しい。」という声をたくさん聞いて参りました。

私は、ただ「一緒にこれから頑張りましょう。」としか言えず、歯がゆい思いでした。


薬害肝炎の闘いでも、最終的なツメの段階では官僚との闘いでした。

薬害に限らず、根源を同じとする問題は社会に溢れています。

そして、救えるはずの命が救えない社会に憤りを感じてきました。

根源を正さない限り、今の体制を変えない限り、例え薬害を根絶出来たとしても、このような悲劇は形を変えては現れ、繰り返されるのではないか。

一部の人間の利益の為に、真っ当に生きる大勢の人が犠牲になることが許せない。

行政による犠牲者を無くしたい。

その思いは、ひと時も私の頭から離れることはありません。

不肖の私に何ができるのか?

愛する人や家族の為に一日でも長く生きたい。

そう切望しながら、家族と別れなければならなかった方たちと、これまでたくさんお会いしてきました。

最早、一刻の猶予もありません。


これまで多くの方に支えて頂き、育てて頂きました。

つないで頂いた私の未来と命をどう使うべきか。

悩みぬいた末、出馬を決意致しました。


今なら救える命がある。そして今しか救えない命がある。

多くの命を奪うのも、多くの命を救うのも政治の力だと痛感いたしました。

そして、国民と政治家が一緒になって問題にむかうことが必要だとも感じました。


本来政治とは、命を救う尊い使命を持ったものだと思います。

これからの人生、命で命を繋いでいく生き方が出来たらと思います。

命を守るお手伝いがしたいです。

精一杯、頑張らさせて頂きたいです。


写真は、家に帰って、窓の外をふと見たら、夕焼け空に虹がのびていました。

すごく綺麗でしたが、写真じゃあんまり伝わらなくて残念

http://blog.livedoor.jp/ennriko555/archives/51081362.html

 「根源を正さない限り、今の体制を変えない限り、例え薬害を根絶出来たとしても、このような悲劇は形を変えては現れ、繰り返されるのではないか。」 

という部分が、政権交代を狙う民主党から出馬する理由となるのかもしれませんが、どうもやっぱり釈然としませんね。

もっとはっきりと 「だからわたしは民主党から立候補すると決めました」 という説明が欲しい・・・

地に根を生やしてしっかりと被害者を救済するために、もしもどこかの党から出馬するのであれば、それはやはりこういう場合共産党もしくは社民党からが常道なのではないでしょうかね。

例えば、これ以外の政治的な思想では、はたしてどれぐらい民主党のマニフェストを理解し、それに対して納得されているのでしょうか。

小沢一郎の信念でもある、国連軍の下での自衛隊のPKF参加等にも賛成されているのでしょうか・・・

そして、原告として提訴した会社から献金を貰っていた正当から出馬するという事の説明をしなければ、それこそこれに関わる全ての薬害被害者への冒涜になるのではないでしょうか・・・・・・・・・・・


原告として提訴していた企業との和解が2008年10月2日に成立しましたが、それに対しての福田衣里子さんと他の原告の方との反応には大きな開きがあるように感じられます・・・

企業謝罪集会  2008年09月27日


明日、ようやく田辺三菱製薬と原告との間で謝罪集会が行われます。

国との和解が成立して、九ヶ月あまりがたちました。

単なるセレモニーではなく、きちんと今後の恒久対策、真相究明に全力を尽くしていただきたいです。

本当に、ここにいたるまで長かった。

たくさん悔しい思いもしました。

しかし、共に泣き、共に怒り、共に悔しがり、共に笑い、何年も共に闘う。そんな仲間と出会えた私は、幸せ者でした。

一段落し、治療に入った原告も多く、副作用の辛さにたえています。

和解が成立しても、病気との闘いはこれからも続きます。

このような行政の被害者は、終わりにしなければいけません。

http://blog.livedoor.jp/ennriko555/archives/51084208.html

というように、ご本人はご自身のブログで、非常に抑揚の効いたコメントを出されております。

原告として活躍されていたころの発言とは全く違う印象を受けますが・・・


で、他の原告の方々の声はこのようになっています。

薬害肝炎 原告ら新たな決意「罪は消えない」
9月29日8時0分配信 産経新聞


 集団提訴から約6年。薬害C型肝炎訴訟は、原告・弁護団と被告企業との闘いにようやく“終止符”が打たれたが、原告らに笑顔はなかった。28日、大阪市内で開かれた集会では、初めて面会が実現した企業トップらに対し、薬害の苦しみや怒り、家族を失った悲しみを口々に訴えた。「謝罪があっても罪は消えない」「心に響かない」…。集会後、原告らは薬害根絶と患者全員の救済に向け、新たに決意をにじませた。


 全国原告団の山口美智子代表(52)は「本当に基本合意書の本質が分かっているのか。責任を怠ったことでどれだけの人生を奪ったか想像できているのか」と涙声で問いかけた。 87年に青森県の集団感染が判明後、同社が積極的に感染者情報を開示しなかった点に触れ 「あの時、正しい情報が伝わっていれば、多くの患者は見殺しにされずに済んだ。二度と薬害を起こさない体制を求め、今後も監視していく」と厳しい表情で語った。「責任と言われましたが、その責任を怠ったことでどれだけの人が人生を狂わされ、奪われたか想像できますか」と、葉山社長の目を見据えて問いかけた。さらに次男出産の際に感染したことにも触れ、「命の誕生を喜ぶことができなかった」と声を震わせた。


88年にフィブリノゲン投与で感染した 大阪原告団代表、武田せい子さん(57)は「治療中に乳がんになり、それを知った母が寝たきりになった。なぜ使わなくてもいい薬を使ったのか。患者の命より企業の利益に走った結果だ。今日の日をセレモニーとするのでなく、安全を一番に考える日にしてほしい」 と涙ながらに語り、「心底から謝罪する気持ちがあるのか。本当に誠意ある言葉は一つも見つからなかった」 と憤った。


名古屋原告団代表の金田和子さん(55)は 「感染から23年かかってやっとここにたどり着いた。これだけ長い間、被害を放置してきたことに強い憤りを覚える。利益のために命をないがしろにする薬は二度と作らないで」 と要望した。



 肝炎から肝臓がんに悪化し、平成15年に姉=当時(57)=を亡くした 遺族原告の泉祐子さん(60)も 「歴史に残る大きな薬害事件を何度も起こした企業の『罪』はここで謝罪があったとしても消すことはできない」「姉は平凡でいいからみんなと笑い合いたいと言いながら亡くなった。何をもって謝罪なのか。これからを見続けていく」と述べた。


 出席した九州訴訟の原告男性(36)が終了間際、 「人の命を何だと思っているのか」と声を荒らげて迫る場面もあった。


  謝罪に納得できなかった 九州原告の出田妙子さん(50)は 「私たちの後ろには28万人もの被害者がいる。その実態を重く受け止めてほしい」 と要望したが、葉山社長は無言のままだった。


 集会後の記者会見で、山口さんは 「再発防止のため具体的に何をするのか説明がなく、残念。和解で肝炎問題は終結するわけでなく、これから肝炎患者の一般対策を実現させなければならない。闘志がわいてきた」 と決意を新たにした。


「時間がありませんので」との司会者の発言に促されるように2人(葉山社長他1名)が退席しようとした際、男性原告が立ち上がり、「人の命がどれだけ尊いものか、わかっているのか」と怒号する場面もあった。

これらの心の叫びを、福田衣里子さんはどんな気持ちで読まれたのでしょうか・・・




民主党 国民改革協議会の収支(平成16年)
http://www.dpj.or.jp/sub_link/kenkin/h16.html

三菱ウェルファーマにつきましては・・・↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%
83%BC%E3%83%9E

「薬害肝炎九州訴訟 第四回 弁護士意見陳述」
http://www.lawyer-koga.jp/kanen-4tinjyutu.htm

衆議院議員山井和則君提出フィブリノゲン製剤等投与記録三八五九リスト等に関する質問に対する答弁書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b169127.htm

フィブリノゲン 薬害肝炎提訴へ
http://members.at.infoseek.co.jp/sin594/02x21rep.htm




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